理容と科学2

えーっと。前回の話の続きです。
コメントありがとうございます。返答は日記内でします。
プリンを作る工程とドライヤーでセットする工程を比べてみましょう。細かい説明は省きます。
 プリンの材料   シャンプー後の髪
    ↓        ↓
   加熱      温風で乾燥
    ↓        ↓
  型に入れる   ブラシでセットする
    ↓        ↓
   冷やす     冷風で冷やす
    ↓        ↓
  型からはずす  ブラシをはずす
    ↓        ↓
   完成      セット完了
このようにプリンの場合は液体から固体に、髪の毛の場合は寝かせたり立たせたりして、形を変えることを可塑変性論(間違ってたらゴメンナサイ)といいます。工業の場合では、製鉄も同じです。
重要なところは、温風で乾燥し温かい状態の髪をブラシでセット(寝かせたり、立たせたり)します。一番いい状態になったときに冷風で冷やします。
大体の髪質はこのやり方でセットできます。これでも効かない頑固な髪質は整髪料と合わせてセットします。
エリザベスさんの『半乾き状態で寝てしまう』ということですが、
注意点があります。
1つは、地肌・髪の毛の根元がしっかり乾燥できているか?
地肌・髪の毛の根元が濡れた状態では雑菌の繁殖を手伝う事になります。とこやさんでシャンプー後にトニックをつけるのは、血行をよくするだけではなく雑菌が増えるのを防ぐ働きもあります。
毛先は自然乾燥で乾く程度の湿り気が残る位なら大丈夫です。ドライヤーで乾かしすぎの方が、髪を傷める原因になります。
もう1つは、髪の毛が長い人が半乾き状態で寝てしまうと、水分を含んでいる髪は膨潤(例 お風呂に長く入ると手の指がふやける状態)しているので、寝ている間に擦れ合うと枝毛をつくる原因になります。男性のように短いと寝癖がつき朝大変です。
本当は、こんな簡単な説明ではなく、もっと難しい話になるのでこのへんで…。